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マンガ 日本の古典 全巻(1-32) 漫画 本 中公文庫
【推しの子】第1話を観た。「アイドル」、いや「この世の大抵」は、フィクションである。捏造して、誇張して、都合の悪い部分は綺麗に隠す。ならば、上手な嘘をついて欲しいのが「アイドルファン」としての想いである。この世界においては「嘘」は武器である。アイドルグループ「B小町」の絶対的エース、不動のセンター、究極美少女16歳のアイ。結成から四年、じわじわと人気を上げてきて、メディアの露出も増えて、ようやく世間に認知されるようになった。が、雨宮吾郎は落ち込んでしまう。Twitterのトレンドに「B小町・アイの活動休止」が報じられてショックを受けたためである。何故アイを応援するのか…。それは研修医の時代に雨宮吾郎が担当した患者の一人が、自分の運命を変えてしまった。12歳の天童寺さりなは、新人結成したばかりのB小町のアイが大人っぽくて歌もダンスも上手くて、何よりも顔が良いアイ・一択で、生まれ変わったらこの顔がいい、と言うが、天宮は、「何が生まれ変わりだ。バカなこと言ってんなよ。」と取り合わなかった。さりなは「もし芸能人の子供に生まれていたらって、考えた事はない?容姿やコネクションを生まれた時から持ち合わせていたらって。」雨宮は「ない」と即答し、「さりなちゃんも可愛いじゃん。生まれ変わる必要なんてない。退院したらアイドルにでもなればいい。そしたら俺が推してやるよ。」と言うと、さりなは喜んで「本当?先生好き!結婚して!」と言うが12歳では無理なので、「16歳になったら、真面目に考えてやるよ。」と言い、さりなは「16か…先生、意地悪だね」と答えた。さりなはあと4年も生きることはできないのが、現実であったからである。さりなは間もなく体型性精細胞腫で亡くなり、享年12歳であった。彼女の好きだったアイドルとさりなちゃんを重ねて見ていて、さりなが夢見た道を歩く、その姿を見届けたい、と言う気持ちでアイを応援している事を伝える。「結果、ロリコンということですね。」と指摘される。雨宮は産婦人科の診察で、患者の星野さんは、お腹の具合は20週、年齢は16歳で施設育ち、なるほど訳ありということで、誰にも相談できないまま、ここまできたパターンか………どっかで聞いたような話………まるで、アイ?「とりあえず検査しましょう」という事で、診察室を出るが、本物のアイ、それも推しのアイドルが妊娠と言う事で、ショックを受ける。相手の男は「それは、内緒!」と伝える。検査の結果、20週で双子である事が分かる…。アイは、本気で産むのか最終的決定権は、アイにある、と医者としてはそうとしか言えないと伝える。「今死ねば、ワンチャン、アイドルの子として生まれ変われる。」という言葉にも関心がなかった。夜の屋上で、アイが現れて、君はアイドルを辞めるのか、と聞いたところ、「辞めないよ」と即答して「私、家族っていないから。家族に憧れあったんだぁ。お腹にいるの、双子なんでしょ?きっと賑やかで楽しい家族になるよね。つまり、出産は公表しない、という事。アイドルは偶像だよ。嘘という魔法で輝く生き物。嘘はとびきりの『愛』なんだよ。子供の一人や二人、隠し通してこそ、一流のアイドル。嘘に嘘を重ねて、どんなに辛い事があっても、ステージの上で幸せそうに歌う、楽しいお仕事。でも『幸せ』という所だけは、本当でいたいよね。みんな気づいてないけど、私たちにも心と人生があるし、『母親としての幸せ』と『アイドルとしての幸せ』普通は片方かもしれないけれど、どっちも欲しい!星野アイは欲張りなんだ。」医者としての自分と、ファンとしての自分を和解・両立させて、「僕が産ませる。安全に、元気な子供を!」だって君はどうしようもない程アイドルで、僕はどうしようもない程君のファンだから、と決意する。とりあえず病院内では偽名を使う事となり、帝王切開の可能性が高い事を伝えると、自然分娩でいけるよー、と言う事で、「だって私の子だよ。きっと小顔で美人に決まってる!」雨宮が医者になったのは、この時のためであったのかもしれない。より安全に、確実に産ませてやる。君の家族は僕が守る。正直に言えば、複雑な気持ちはあるけれど、それは全力で隠した。『嘘は愛』なんだか良い言葉に思えてきたから。そして、40週、出産予定日の日に、事件は起こる。「先生、お疲れ様。でも呼んだら、すぐ来てよ。」とアイは声をかける。病院からの帰宅時に、突然後ろから「あんた、星野アイの担当医?」と聞かれて、「彼女は偽名を使っている。病院で見かけたにしても、公表されていない彼女の苗字をなんで知っている?関係者?名前を聞いていいか?」と聞いて逃げるストーカーを追いかけるが見失い、崖から突き落とされてしまう。気づくと、急に頭が真っ白になって、携帯が鳴っているけれど、暗くて見えず、体も動かない……早く行かなきゃ……約束したからな……元気な子供を産ませるって……早く起きて……あの子の子供を……その時、薄れゆく意識の中で、雨宮はさりなの言葉を思い出した。「もし芸能人の子供に生まれていたらって、考えた事はない?容姿やコネクションを生まれた時から持ち合わせていたらって。」「今死ねば、ワンチャン、アイドルの子として生まれ変われる。」「生まれ変わったら……」それを真面目に考えた事はなかった。だって、そうだろう。自分の話とは思わなかったんだから。俺みたいな人間は、死んだら地獄に行くと思っていたが、目覚めれば、自分は天国にいた。これが今の俺。アイの息子「星野愛久愛海(アクアマリン)」として、とりあえずすげー名前つけられた。今俺はアイドル、星野アイの息子として生きている。何故と聞かれても困る。俺だって現実を受け入れるまでには時間がかかった。これは、生まれ変わり?今風にいうと、転生?何故前世の記憶が残っている?だが、今はこの赤ちゃんライフを堪能したい。そうだ、この家にはもう一人住人がいる。「星野瑠美(ルビー)」俺の双子として生まれた子供だ。斉藤壱護社長は、星野アイの復帰と今後の活動について話し合った。復帰第一弾は、今夜の生放送の歌番組。アイが仕事の間、子供の面倒は斉藤社長の妻、斉藤ミヤコがみる。社長は「肝に銘じろ!アイドルのお前が16歳二児の母なんて世に知られたら、アイドル生命即終了。監督責任問われて、俺の事務所も終わりだ。役所の手続きも買い物も、全部子供連れはNGだ。どうにもならない火急な用事がある際は、社長たちの子供を預かっている、という設定で出ること。」と伝える。アイは「めんどくさいね、ルビー」と答える。アイは母親としては、相当ダメな部類になるだろう。だけど、社長たちのフォローは手厚いし、案外なんとかなるかもしれない。B小町がステージに入るが、現場では知られておらず、音源聴いても良くも悪くも「普通」という感じで、「量産型アイドル」として、無理にでも褒めるところはセンターの子の顔面くらいじゃ、名前くらいは知っているけど、ここ半年話きかないなぁ。どこサイドのゴリ押し?「いちごプロ」だって、知らん事務所、と散々な言われよう。この業界には笑顔の裏に嘘と打算が隠れている。放送に穴を開けてはならない、どんな演者にも最大限のパフォーマンスを引き出すよう、スタッフだって嘘をつく。お偉方だって、そうだ。良いもの作るふりをして、見てるのは数字だけ。全く上等だって。ウチのアイは、マジモンの嘘つきだぞ!アクアがTVをつけると、母親のアイが映っており、「大丈夫?ちゃんとご飯食べてる?」の問いに「そうそうご飯と言えば、こないだうちの子が……じゃなくてウチの子猫がね」と言う感じで、危なっかしくてやっぱりダメかもしれない……B小町のパフォーマンスが始まると、その影響力に誰もが惹かれた。アクアは、あの社長も酔狂だよなぁ、アイの事がバレたら、全て失うリスクがあるのに。でもわかるなぁ。狂わずにはいられないんだ。あまりに強い光の前で、人はただ焦がされる。まるで火に群がる蛾みたいに吸い寄せられて、羽が焼け落ちることに気がついても、もう止まれない。僕だって、例外じゃない。こうしてアイを近くで見守れるのが嬉しい。僕を殺してくれた奴に、感謝しちゃっているくらいなんだから。もしこの生まれ変わりが彼女に対する幾つもの執念がもたらした奇跡だとしたら、とても腑に落ちる。本当は普通の子供を産ませてあげたかったんだけど、不可抗力だ。超常現象には勝てない。僕は僕で、楽しくやらせてもらう。ここでルビイが起きて、「待って!Nステ、もう始まっているじゃない。どうして起こしてくれなかったの?ヤバー、ママ可愛すぎ。ターンの時の表現力、マジヤバない。ヤバイ、おむつ替えたばっかなのに、失禁しそう。顔良し、スタイル良し、歌も上手い。うちの母マジのマジで逸材すぎる〜。速攻録画を見返さなきゃあ。」と叫び続け、アクアに「生放送はリアタイに意味があると言うのに、どうして起こしてくれないかな?この体ムダに眠いんだからお互いに協力しあおうよ。」と言うので、アクアは「俺は何度か起こしたぞ。」と言われて、「え!マジ?」と言うこのアホの妹も、俺と同じく誰かの生まれ変わり。それに気づいたのは、割と早い段階だった。スマホで「B小町アイ」と検索して、アンチの書き込みに壮絶なリプ合戦をしていたからである。アクアは「お前、もしかして俺と同じか?」と聞くと、「赤ん坊がしゃべった!」って驚くので、お前もだろう。と突っ込んでいた。 つくづく思う、本当にアイには普通の子供を産ませてあげたかった。こんなおかしい双子じゃなく……そして、同じアイの復帰番組を見ている人物がいた。あの時雨宮を殺した犯人が……「アイ…アイ…この嘘つき!ガキなんてこさえやがって!どうして…どうして…騙したな!」アイはアクアに「お腹減った?オッパイ飲む?」と聞いてくるので、哺乳瓶を求めて食いつくように飲み出す。「流石にアイドルに授乳させるのは大人としての一線を超えてしまう気がする。」と言うと、ルビーはアイに甘えてオッパイを飲む。アクアとルビーとの間で確執が生まれる。アイは仕事の時間だと言うことで、アクアとルビーにキスをして出掛ける。アクアはルビーに授乳について「ちょっとは遠慮しろよな。」と言うと、ルビーは「何で?娘の私がママのおっぱい吸うのは自然の摂理なんですけど。与えられた当然の権利なんですけど。」と言うので、「一応、聞いておくけど、お前前世でも女?」と聞くと、「うん」「ならまあ、ギリ許せるけど」「オタクの嫉妬、キモーい。」と言い、おむつ交換したいから向こうへ行って、と言うのでアクアは離れる。ルビーのおむつを交換しているミヤコは、「なんで私がこんな仕事を…。一応、私社長夫人じゃないの?美少年と仕事できると思ってあいつと結婚したのに、与えられた仕事は16歳アイドルの子供の世話?そんで父親不明の片親とかあ、闇すぎるだろ!」と言って「そもそも私はベビーシッターをやりに嫁に来たんじゃねえ。」と言うので、ルビーは「は?ママに尽くせるのは幸福以外の何ものでもないでしょ。頭おかしいんじゃない?」と言うのに対して、アクアは冷静に「いや、意外と彼女の言っている事に正当性が見受けられる。」ミヤコは「あー、て言うかこれって不祥事の隠蔽よね。ふふふ、そうだ週刊誌とかにこのネタを売ったらお金持ちに……もう全部どうでもいい、やったるか!」と叫んで母子手帳を写真で撮り始める。ここでアクアは、「哀れな娘よ、貴様の心の渇きはシャンパンでは癒えぬ。我は神の使いである。貴様の狼藉、これ以上見過ごすわけにはいかぬ。」と言い、ミヤコは「神の使い?というか赤ちゃんが喋って…、嘘だあ…」と言うと、「貴様の常識だと赤子はしゃべるのか?信じよ。」とアクアは言う。「いやいや流石に神とか言われても、私そう言うの信じないし。あ、分かった。これドッキリでしょ?アイさんの出る番組でマネージャードッキリとか。あるある、手がかかってるな。どこかにカメラがあるんでしょ。ほらほらルビーちゃん、テーブルの上に乗っちゃ危ない」と差し出すミヤコの手をルビーは払い除けて、「慎め、我はアマテラスの化身、貴様らの言う神なるぞ。貴様は目先の金に踊らされ、天命を投げ出そうとしている。星野アイは芸能の神に選ばれた娘。そしてその子らもまた大いなる宿命を持つ双子。それらを守護するのが汝の天命である。その行いは神に叛く行為。このままでは天罰が下るであろう。具体的には「死ぬ」。どうすれば良いのか、だと?簡単な事。母と我々の秘密を守る事じゃ。そしてこの子らを可愛がり、言うこと全部聞くのじゃ。さすれば、イケメン俳優との再婚も夢ではないぞよ。」と言うことで危機を脱する。アクアはルビーの迫真の演技に驚いて、どこかで演劇をやっていたのか聞いてみるが、初めて、と言うことで「じゃあ才能だ。将来は女優かな。」と告げる。「俺に妹ができた。アイドルオタの変わった女だ。」さりなの言葉を思い出し、思わず「さりなちゃん」と呼んでルビーが目を覚ます。実はさりなはルビーの前世の名前だったのである。ルビーもまさかアクアが雨宮吾郎先生の生まれ変わりだとは思わなかった。アイがアイドルに復帰して数ヶ月、B小町はそれはもう快進撃を遂げているわけではなかった。アイは給料の低さに不満を訴えるが、弱小芸能プロという事で利益が薄いのは承知の上でしょ、とミヤコは答える。「世の中、結局お金だって気づいたの。」とアイはいい、「アイドルはやってて楽しいし、私一人ならば今のままでも別に良かったんだけど、この子達をいい学校に入れたり、習い事させたり、いろんな選択肢をあげるには、私がもっと売れてもっとバシバシ稼がなくてはダメなんだよね。今のままじゃ、この子達を幸せにできない。はーあ、CMとか映画の仕事、来ないかなぁ。」とぼやいてレッスンに出かける。ルビーはアクアに「アイドルって月給百万以上稼ぐものではないの?」と聞いてくるのでアクアは、「そんなわけないだろ。歌唱印税もテレビ出演料もメンバーと山分け、ライブは物販が売れなきゃ、余裕で赤字、そして衣装代は天引き、月百万はマジで一握り。」と答える。アイは気分が乗らないということで、トレーニングの合間にエゴサしていると、「アイの笑い方って良くも悪くもプロの笑顔なんだよな。なんか人間臭さがないっていうか。。。イマイチ推しきれない」と指摘されているのを見つけて、「痛いとこ突くなぁ。」と感じてしまう。販促イベントミニライブでアクアとルビーはミヤコに頼み込んで会場に入る。「いいですか、どうしてもというから連れて来ましたが、こんなの社長にバレたら、怒られるのは私なんですからね。推さない、かけない、喋らない、おしゃぶりつけておとなしくしてくださいね。」とミヤコは二人に釘を刺す。アイは笑い方がプロの笑顔、って指摘された事について、「そんな事言われたってなあ。私プロだし、それよくわかんない。人間ぽくないのを求めているのはそっちじゃん。鏡見て研究して、ノリと愛で調律、目の重ね方、口角、全部出そう。いつも一番喜んでもらえる笑顔をやってる。私は、「嘘」で出来ているし。」そこでアクアとルビーがサイリウムを持ってオタ芸しているところを見つけて、自分の子供が喜んでいる姿を見て「ウチの子、きゃわいい〜」って笑顔で喜んでしまう。Twitterでその赤子のオタ芸の映像が21万リツイート、転載動画も二百万再生、というバズリ方でミヤコは社長から大目玉をくらう。その時のアイの笑顔がプロの笑顔ではなく、自然の笑顔と言う事が分かり、「なるほど、これがいいのね。覚えちゃったぞ。」と自信を取り戻した。それから一年、アクアたちは立ったり喋ったりしても怪しまれない年齢になって、妹はアイドルをママ呼ばわりして甘えるやばいファンを見事に体現していた。モデルに、ラジオアシスタント、アイは着実に仕事を増やし、今日はその集大成とも言える仕事・ドラマ撮影の日であった。ミヤコから「いいですか、二人とも。どうしてもっていうから連れて行きますけど、現場でアイさんのことをママだなんて絶対に言わないでくださいよ。私の子供という設定を忘れないでください。」というので、アクアは「はいはい、ママまま、なでなでして。」アイは「私もして、ママ。」ルビーは「ママー、お小遣いちょうだい。」と形式的に合わせていた。撮影現場で、アイは監督の目に留まり、その後ろにガキが二人いる事に気づく。マネージャーの子供と言う事で、「マネージャーが子連れで現場にね。『働き方改革』っていうやつか。時代だなあ。まあ、現場に犬を連れてくる人もいるし。」と言う事で事なきを得る。アクアは子供としてあやされるのに飽きて、ため息をつくと、監督に見つかり、「マネージャーのガキじゃないか。いるのは構わないが、泣き出して収録止めたりしたら、締め出すからな。」と言われて、思わず素の状態で「は?いいえ!我々赤ん坊ですが、そのような粗相はしないよう努めますので、現場の進行を妨げないのは最低限のルールと認識しております。弊社のアイを今後とも何卒、ご贔屓に。」と答えてしまい、監督は「めちゃくちゃ喋るなぁ、この赤ん坊。どこで覚えたそんな言葉?」「YouTubeで」という事で、アクアは監督の目に留まり、「早熟な子供は結構見るが、ここまでのは初めて見た。お前も演技とかするのか?」と聞かれて「いや、演技とかそう言うのは…」「画面として面白いなぁ。なんかに使いたい。これは俺の名刺だ。どっかの事務所に入ったら、連絡しろ。」「いえ、仕事を振るのは僕じゃなくて、アイの方に」「ああ、あのアイドルな。顔は抜群にいい。運がよけりゃ、生き残るだろう。」と言われて、アクアは「顔が抜群にいいのに、運?」と聞くと、「いいか、役者ってのは三つある。一つは看板役者、客を連れて来る事をまず求められる。広告塔の役割もあるから、ギャラもいい。次に実力派。作品の品質を担保する役割、レベルとしてのブランドを保つことが仕事だ。最後に、新人役者。ここに演技力なんて期待していない。画面に新鮮さを出してくれりゃ、及第点。次のスターに経験を積ませる目的もある。まあ、業界全体での投資だな。つまり、あそこにいる新人たちは、全員投資を受けている段階。客に寄れるか、現場に好かれるか、どっちかがなきゃ次の新人に席を奪われる。この現場にいる新人全員の中で、誰か一人でも生き残れりゃ大成功。そう言う世界だ。生き残るのは何かしらの一流だけ。」アクアは「ふーん、じゃあ平気だね。アイはアイドルとして一流だから。」と答える。実際に演技を始めると監督は、「演技は並だが、嫌に目を引く。」「でしょう?さっき言っていたんだ。ステージの上だとどの角度からもみんなに可愛くしなきゃいけないけど、ここではたった一人。カメラに可愛く思って貰えば良い。MVと同じ要領でいいなら、むしろ得意分野だよ」と言っていた事を伝えて、監督は「MV感覚かよ。時代だなぁ。」と感嘆する。しかし実際のオンエアではワンシーンのみ写っており、ほとんどカットされていることに憤る。アクアは監督に連絡し、「ちょっと監督、どうなってんの?アイ、全然使ってないじゃん。」と指摘すると、「ああ、あれなあ。いい仕上がりだったのに、残念だったな。主演の女優は事務所が可愛すぎる演技の女優という事で売り出している子だ。なのに同じフレームの中にそれ以上の顔があったらどうだ?イメージ戦略的に問題だろ?アイは、あの画面に置いて、可愛すぎたんだよ。そんでまあ、上からの希望で、編集の段階で限りなく削ることになった。出演時間の尺は、会社間のパワーバランスで決まりがちだから、事故にあったと思って受け入れろ。芸能界を夢見るのはいいけど、芸能界に夢を見るのはよしたほうが良い。ここはアートじゃなく、ビジネスの場だ。だがまあ、そっちの主張もわかるし、悪いとも思っている。代わりに、アイに仕事を振りたい。映画の仕事だ。文句はないだろう。ただし、お前も出るのが条件だ。」と言うことで、アクアも映画に出演する事になる。「いいか、早熟ベイビー、日本の場合、キャスティングっていうのは上の方であらかた決まっているもんなんだよ。金がかかっている企画ほど、こけるわけにはいかねえ。確実に客を呼べる役者を抑えるため、上は上の戦いがある。キャスティング権のある監督は、ごくごく一部の超大物監督か、超低予算でやっている小規模映画の監督くらいだ。さあ、俺はどっちに見える?」と聞くので、アクアは「超大物…」「はーい、外れ。ここは低予算の現場ですよっと。ミヤコがルビーを抱きながら、監督に本日はアクアがお世話になります、と挨拶すると、監督は例の件、通っているんだよな?と確認し、ミヤコは一応、アクアが今月から苺プロの所属となっている事を伝える。アクアは演技なら妹のルビーの方が上手い事を伝えるが、監督は「いいや、お前だ。お前の出演と引き換えにアイを使う。これを業界ではバーターと言うんだ。基本だから覚えておけ。」とミヤコは「アイさんが、息子のバーターって、あの怖そうな監督、だいぶアクアさん、気に入っていますね。一体何をしたら、こう言うことになるんです?」と聞くと、アクアは「別に大したことしていないよ。ジジイは若者に砕けた態度をとられるのをなぜか喜ぶ傾向にあるから、あえて仰々しく接していないだけ。」と答える。前世でのジジババを相手に仕事をしていたから、年配の扱いは心得ている。妙なスキルがここにきて生きるとは。楽屋でいきなり怒られる。「ここはプロの現場なんだけど。遊びに来ているんなら帰りなさい。有馬かな、この映画の女優よ。」と言うので、ルビーは気がついて「この子あれじゃない?重曹を舐める天才子役。」というとカナは怒って「10秒で泣ける天才子役」だと指摘する。「ドラマでの泣きっぷりが凄いってみんな言ってるの。凄いんだから。知ってるわよ。あなたコネの子でしょ。本読みの段階ではあなたもアイドルの子も出番がなかったのに、監督のゴリ押しってママも言っていた。そういうのいけないことなんだから。この間監督が撮ったドラマ見たけどあのアイドル全然出番なかったじゃん。どうせカットしなきゃいけないほど、下手くその演技をしていたんでしょ。媚び売るのだけは上手みたいだけど。ADさん、かなのカバン持って。」と傲慢な態度を見せるので、二人とも殺意を感じていた。映画のあらすじは、自分の容姿にとことん自信がない女が、なぜか山奥にある怪しい病院で整形を受ける、と言う話。アクアたちはその村の入り口で出会う、気味の悪いこどもたち。かなの演技を目の当たりにして、アクアは流石に天才子役、同じ事をしても実力の差で目も当てられない状態になるのは目に見えているので、普通に考えれば気味の悪い子供の演技をすればいい、けど監督から求められているのは、「素のままの自分」。このシーンは急遽追加された部分、アクアのことを知ってから監督が加筆した当て書き、その意図を汲むなら、むしろ演じないでいい、演出の意図に応えれば、十分、言葉にはしなかったけど、監督が言いたいのは「演じなくても、お前は十分気味が悪い」と言うこと。監督からもOKが出るが、かなは監督に撮り直してもらうよう頼む。「問題大ありよ!今のかな、あの子より全然ダメだった。もう一回、次はもっと上手にやるから。」と言って泣き叫んでしまう。監督はアクアに「早熟、役者に一番大事な要素はなんだと思う?」と聞いて、アクアは「実力とか、センス、やる気と努力の量?」と答えると、「まあ、それも大事だけれどなあ、結局のところ『コミュ力』だ。他の役者やスタッフに嫌われたら、仕事なんてすぐ無くなる。小さい内から天狗になって、大御所気取りしていたら、未来はない。」「あのこにお灸を据えたかったの?」「そんな偉そうな事は考えちゃいないけどよ。こう言うのも栄養だ。お前の演技、俺の想像にぴったりの演技だったぜ。」と声をかけて「あの子の方がすごかったよ。俺はいつも通りの自分をやっただけだし。」「でも、そうしろとは一言も言っていない。意図を読み取るのも、一つのコミュ力だ。もちろん演出や意図を理解して演じるのは役者の基本だ。だけど言語化できない糸まで読み取ってくれる役者ってのは、貴重。演出家の頭の中には、正解の絵があるんだから、お前は凄い演技より、ぴったりの演技ができる役者になれ。」と言われる。こうして僕はこの業界に片足を突っ込んだ。有馬かなは、アクアの名前を知り、「一人前に芸名なのね。アクア、覚えたわ。次は絶対負けない。」と決意する。アイの子供として生まれ変わってから、三年が経過した。監督の撮った映画はそこそこ評価されたらしく、なんかの賞の監督賞にノミネートされた。今思えば、俺の演技はなかなか冴えていたと思う。けど、あの映画は結局アイが全部持っていった。それがきっかけなのかわからないけど、仕事も結構増えてきて、今のアイを一言で言うなら「絶賛売り出し中のアイドルタレント」というところだろうか。アイはもうすぐ二十歳になる。今のところ、僕らは世間の目に晒される事なく、日常を過ごしている。それと俺、雨宮吾郎の死体はまだ発見されていない。アクアたちは幼稚園に入園した。アクアはルビーに「そういや、お前は生まれ変わる前は何していたの?っていうか本当は何歳?」と聞くと、ルビーは私が年下だった場合、ガキ扱いされると思って「私は大人時の女性なんだけど、女性の年齢尋ねるとか、デリカシーのないガキね。って言うか前世とかどうでもいいし、余計な詮索しないで」と答える。「お遊戯」の時間と言う事で、今度みんなの踊りをおうちの方も見に来てくれる、と言う話を聞きルビーは「いやだ、私やらない!」と言って逃げ出してしまう。アクアはルビーになんで逃げ出すのか聞いてみるが、「私ダンス下手だから、って言うかした事ない」と言い、前世では筋力の低下でうまく歩く事も出来ず、すぐに倒れてしまう過去があった。ダンスホールでルビーは踊りの練習をするが、すぐに倒れてしまう。そこへアイが現れて、「ダンスの練習?じゃあ、ママも一緒にやろうっと。今度ライブで昔の曲やるから、練習しないと。」と言うことでルビーを起こしてあげる。ルビーはアイに「ママ、そこのフリ、ちょっと変。武道館の時、もっと手が高かったよ。」と言うので「あれ?もしかして私のライブ映像見たの?よく覚えているね。」と言われて、さりなの時にママの映像を何百、何千回も見た。フリだって全部覚えているが、実際にルビーが演じようとすると倒れてしまい、アイから「ルビーの動き方、なんか倒れる準備しているみたい。」と言われる。それはさりなの時にいつも倒れてばかりで、受け身取らないと怪我するからであった。アイから「転ぶのを怖がったら、もっと転んじゃうものなんだよ。もっと堂々と胸を張って立つの。大丈夫だよ、ママを信じて。」私の前世は、そのほとんどを病室で終えた。体は不自由で、ほとんど言うことを聞かず、ベッドの中でひたすら憧れ続けた。ママのかっこいい動きは、全部脳裏に刻まれている。あの光は全部網膜に焼き付いている。私の光!あんな風に動けたら、あんな風に自由に、もっと、もっと動け!私の体!ああ、私も踊っていいんだ!アクアはルビーの姿を見て「こいつ、演技だけじゃなかったのか。ダンスのセンス、そして母親譲りのルックス、怖い想像をしてしまった。」と言う。そしてアイは子供たちの父親に連絡をとった。これが悲劇を生んでしまう事を知らずに。「ねえ、子供たちも結構大きくなったんだよ。一度会ってみない?いや、ヨリを戻すとかそう言う話じゃなくてさあ。うちの子、すっごく賢いし、私たちの事情もわかってくれるよ。うん、新しい住所はね…」きっかけは子供たちの会話を盗み聞いたこと。「なるべく考えないようにしてる事だけど、俺たちの父親って一体誰なんだろうな?あ、考えるだけで心が沈む。」とアクアが言うと、ルビーは「バカね、そんなレベルの低い事で落ち込んでいるの?『処女受胎』に決まっているでしょ?男なんて最初から存在していない。」と真顔で言う。アイの仕事は順調。フォロワーも百万人を超えた。世間は私を見てくれている。社長も上機嫌で、新居祝いをしてくれた。アイの主演ドラマも視聴率が好調で、B小町の仕事もびっちり埋まって、いよいよ来週にはドーム公演が控えていた。ドーム公演は社長の長年の夢で、他のハコとは意味合いが違い、専門の会社を挟まないと枠すら押さえられないし、大人数の観客を捌けるスタッフの練度や実績、ドームに相応しいアーティストかどうか厳重な審査があり、長い時間とスタッフの努力が必要な会場である事。お金があればできる場所じゃなく、選ばれた一握りだけが登れる舞台、ドームはみんなの夢である事を知る。アイは「私が売れれば、みんなが喜ぶ。だから私も嬉しそうにする。」社長から「大事な時期だ。スキャンダルなんて無いように。くれぐれも父親に会おうとかするなよ。」と言われて「もちろん」と平然と嘘をつく。私は嘘つき。考えるよりも先に、その場に沿った事を言う。自分でも何が本心で、何が嘘なのか分からない。私は昔から何かを愛するのが苦手だ。こんな私は到底アイドルなんて向いていないと思っていた。アイが社長からスカウトされた時には、「スカウトって言うから何かと思えば、アイドル?私が?笑っちゃう話だね。やめておいた方がいいと思うよ、私施設の子だし。元々片親だったんだけど、小さい頃にお母さん、窃盗で捕まっちゃって、その間施設に預けられて、でもお母さん釈放されても、迎えに来てくれなかったんだ。まあ、いいんだけどね。殴られるより、施設の方がマシだし。人を愛した記憶も、愛された記憶もないんだ。そんな人にアイドルなんて、できないでしょ?」ちょっと脅かせば、スカウトさんにお引き取りいただけると思っていた。私の抱いているアイドルのイメージは笑顔を振りまいて、みんなを笑顔にする、純粋な存在。嘘つきで人嫌いの私とは真逆。こんな私はきっとファンを愛せないし。ファンからも愛せないよ。しかし、社長は「いいんじゃないの?そもそも普通の人間に向いている仕事じゃないし。そう言う経歴も個性じゃん。もし『愛してる』って嘘を言っても良いんだよ。むしろ客は綺麗な嘘を求めている。嘘をつけるのも才能だ。いいじゃないか。こいてけ、こいてけ。」と言われてアイの眼に星が宿り始めた。「いいの?嘘でも、愛してるなんて、言っていいの?」「本当は君も、人を愛したい、って思っているんじゃないか?やり方がわからないだけで、その対象が見つからないだけで、可愛く歌って踊っていれば、それだけでファンに対する愛情表現だ。アイドルになれば「愛してる」なんて言葉は歌詞の中にいくらでも入っている。それにみんな愛してるって言っているうちに、嘘が本当になるかもしれん。」「嘘が本当に……?」その言葉を聞いて、アイドルになる事を決めた。私は誰かを愛したい。愛する対象が欲しかった。アイドルになれば、ファンを愛せると思った。心の底から愛してるって言ってみたくて。愛してるって嘘を振りまいてきた。母親になれば子供を愛せると思った。私はまだ子供たちに「愛してる」って言った事がない。その言葉を口にした時、もしそれが嘘だと気づいてしまったら、そう思うと怖いから。だから私は今日も嘘をつく。嘘が本当になる事を信じて。その代償がいつか訪れるとしても。ドーム公演の日、玄関のチャイムが鳴り、アイが出てみると、一人のファンが白い薔薇をたくさん持って「ドーム公演おめでとう。双子の子供は元気?」とアイは言われて、今まで家族と共に過ごした時間が走馬灯のように蘇ってきた。ナイフで腹部を刺されて、アイは倒れそうになる。アクアは物音に気付いてドアを開くと、そこには出血して傷口を押さえているアイの姿を見て、驚く。「ええ、痛いかよ?俺はもっと痛かった。苦しかった。アイドルのくせに子供なんて作るから、ファンを裏切り、ふしだらな、ファンの事を蔑ろにして、裏ではずっとバカにしていたんだろう。この嘘つきが!散々好き好きって言っておいてよ、全部嘘っぱちじゃないかよ。」とストーカーはアイに向かって叫んだ。アイは「私なんて元々無責任で、純粋じゃないし、ズルくて汚いし、人を愛するってよく分からないから、私は代わりにみんなが喜んでくれるような綺麗な嘘をついてきた。いつか、嘘が本当になる事を願って……頑張って、努力して、全力で嘘をついていたよ、私にとって嘘は愛、私なりのやり方で、愛を伝えていたつもりだよ。君たちの事を愛せていたかは分からないけど、愛したいと思いながら、愛の歌を歌っていたよ。いつかそれが本当になる事を願って。今だって、君のこと愛したいって思ってる。」「嘘つけ、俺のことなんて覚えてもいないだろう。見逃してもらおうと思って……」「陽介くんだよね、よく握手会に来てくれてた。あれ?違った?ごめん私人の名前を覚えるの苦手なんだ。お土産でくれた星の砂、嬉しかったなあ。今もリビングに飾ってあるんだよ。」ストーカーはナイフを落として逃げていき、アクアは大至急救急車が来るように頼んでいた。アイは倒れ込むと、「いやー、油断したね。こう言う時のために、ドアチェーンってあるんだ。施設では教えてくれなかった。」アイはアクアを抱き締めて、「ごめんね。多分これ、無理だぁ。大丈夫?アクアは怪我とかしていない?今日のドームは中止かなぁ。みんなに申し訳ないなぁ。映画のスケジュールも本決まりしていたのに、監督に謝っておいて。」ルビーも何か起きた事を悟り、「どうしたの?そっちで何が起きているの?」と聞いて玄関へのドアを開こうとするが、アクアから「来るな、ルビー」と言われてしまう。「ルビー、ルビーのお遊戯会の踊り、よかったよ。私さ、ルビーももしかしたらこの先アイドルになるのかも、って思ってて、親子共演みたいなさあ、楽しそうだよね。アクアは役者さん?二人は、どんな大人になるのかなぁ。ああ、ランドセル姿見たいなぁ。授業参観とかさ、ルビーのママ若すぎないとか言われたい。二人が大人になっていくのをそばで見てたい。あんまりいいお母さんじゃなかったけど、私は産んでよかったなって思ってて。えーと、あと、あ、これは言わなきゃ。『ルビー、アクア、愛してる。』ああ、やっと言えた。ごめんね。言うのこんなに遅くなって。よかった。この言葉は絶対『嘘』じゃない。」涙を流しながら、アクアをの頬を撫でて、そのまま力尽きるように死んでいった。その瞳から星が失われて、アイにいくら呼びかけても返事をする事はなかった。ニュースの報道でアイが殺害されたことが報じられた。都内の自宅のマンションにて男が女を刺していると通報があり、警察官が駆けつけると、アイさんと思われる人物が腹部を刺され、血を流して倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。容疑者と思われる男は、アイの熱狂的なファンであり、数時間後に自殺を図り、病院にて死亡が確認された。警視庁によると、アイは引っ越しを行なったばかりであり、協力者がいる可能性があるとみて、捜査を行う方針であった。ドームで行われる予定であったライブ公演は中止が発表されており、会場の前では大勢のファンが悲しみに暮れていた。アイドルがファンに殺傷され、犯人は自死というセンセーショナルなニュースは、あれから一時間も置かずに出回った。世間の反応としては、概ね同情的な意見が多かった。だが案の定と言うべきか、死者をおもちゃにして他人の注目を浴びたい連中はそこらにいて、多くの勝手な憶測や怪文書があれば、中には真実に近いものもあって……三日も経てば、アイの死亡というコンテンツは消費され尽くし、少し早い雪で交通網が麻痺したというニュース以降、話題に挙げられることも無くなった。雪が、アイの死を覆い隠すように。僕らについては、社長夫妻が戸籍を移していたようで、ニュースの中心に取り上げられる事はなかった。犯人がすでに死んでいる事と、俺の年齢もあり、警察の取り調べは簡素なものに終わったが、被害者向けのカウンセリングは長く続いた。ミヤコから「本当にうちの子になりませんか?もちろん二人の母親はアイさんしかいない、私のことを母親だなんて思わなくても良い。でも私は、あなたたちを自分の子供のように思っている。どう?」と聞いてきて、ルビーはミヤコに抱きしめられた。「ママ、言ってた。私がアイドルになるんじゃないかって。アクアは私なんかでもなれると思う?」とルビーが尋ねると、アクアは「なってもしょうがなくない?儲かりたいなら、もっと別の仕事の方が手っ取り早いし、ファンは常に身勝手で男ができれば袋叩き。」というと、ルビーは「うん、それでもママはキラキラしてた。」と伝えた。ルビーは立ち直っていくのだろう。良くも悪くも純粋なヤツだと数年一緒に過ごしてわかった。けど、俺は……。どうせ一度死んだ身だ。アイがいないなら、こんな世界……。と言ったところで、気がついた。あのストーカーと俺を殺した人物は、同一人物だ。なぜアイが入院した病院を突き止められた?なぜ引っ越したばかりの新居に来た?犯人の男はなんのスキルもない学生だった。そんな探偵みたいな事が出来たとは到底思えない。情報提供者がいる、それもアイの相当近いところに。病院のことを知っていたのは、俺の知る限り社長だけだ。けれど、あれだけ大事にしていた自社の看板にそんなことするか?同僚?いや、B小町の仲は、そこまで良くないし、アイに友人らしき人を見た事がない。アイに親族がいないのは分かりきっている事だし、連絡先も知らない様子だった。だとしたら、残るは僕らの父親?社長たちにも頑なに秘密にしていたが、アイの交友関係の狭さを考えれば、相手は同業者の可能性が高い。そいつと俺に血縁関係ある以上、毛髪から遺伝子検査で割り出せる。アイをあんな目に合わせたヤツが芸能界にいる。俺はまだ死んでられない。必ず見つけ出して、俺の手で殺すまでは!アクアは、監督に「ちょっとお願い事があるんだけど。俺を育てる気はない?」と頼んだ。高校の入学式に向けてアクアとルビーは出かける準備をしていた。ルビーは「ちょっと待ってってば、お兄ちゃん!この制服かわいいけど複雑なんだもん」でも、ほんと可愛い。」と言って玄関に向かった。アクアはルビーを見て、「初日から遅刻は勘弁してくれよ。スカート短すぎないか?」と聞いて来るので、ルビーは「お兄ちゃんて昔からおっさんくさいよね。あ、そうだ。ママ、行ってきます。」と呼びかける写真立てには、アイがアクアとルビーを抱きしめて笑顔でいる姿が写っていた。かくしてプロローグが生まれ、新たな物語の幕を開ける。そして、俺は、俺の復讐劇を始める!アクアとルビーが1歳になった記念に、アイは動画を残していた。「撮れているかな?うん、こういうの残しておくのもいいと思ってね。」眠っているアクアとルビーを抱き抱えて、ソファに座り、「大人になった時、これ見ながら一緒にお酒でも飲めたらいいなあって、流石に私はその歳ではアイドルやっていないと思うけれど。あ!その時は、君たちがアイドルとかになってるかもね。私の子だし、全然ある話だよね。なんにせよさぁ、元気に育ってください。母の願いとしては、それだけだよ。」
2023/05/27

すごく面白かった。嫌よ嫌よも好きのうち、という考え方で迫るのは大変よくないと思っているからなのか、この展開は意外だったというか、おそらく無意識の内に可能性から除外してた。苦手な人や性格の合わない人がいても仕方ないけど、これまでの作品の雰囲気と違って暗いテーマだなあと思って気落ちしてた。作者の思惑通りに上手く手のひらで転がされた感じがして面白い読書体験だった。後半の新章についてはまだプロローグの段階ではあるけど、これまでの集大成のような雰囲気があって、すごく面白い展開になりそうでワクワクする。
2023/05/27

全てがひと段落してリムルが本性を現す娯楽に命を賭けるスライム
2023/05/26

結論から言って「お値段以上」、よく出来ている本だと思う。文字だけの本でこれだけの大量情報を発信するのはおそらく不可能であろう。ましてやギョーカイの常連ライター著では畏れ多くて初心者は近寄ってもくれないだろう。この本はさりげなくジャズへの扉を開けてくれる。この本を片手にひたすらにジャズの世界にいろんな人びとにアタックして欲しい。 但し「マンガ」はあまり感心しない。加えてレコードジャケットの写真があるべきところに「No image」と何箇所もあるのは写真が間に合わなかったのか、致命的で残念である。ジャケットはアイコンのような役割があるのだ。
2023/05/24

割と無条件にスケート漫画なら買ってるんですが、本作はキャラが全員可愛いです。司先生もいのりさんも。うおーー頑張れ~!!!って応援したくなる気持ちがすっごい。ストーリー自体ももちろん面白いですし、私はちょいちょいあるギャグもすきな作品です。全人類読んでくれ。
2023/05/21

凄く好き。でも作者の政治への思想が垣間見えてテンション下がる。面白いから読むけど…これ以上は止めてください。
2023/05/17

ヒロインは常に無表情だけど、奥ゆかしさや照れている部分が垣間見えており、それがエロスを引き立てていて良かったです。続編はあれば読みたいですし、無いなら無いでこれは綺麗な終わり方だなと思いました。
2023/05/17
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画風からより、少年の純愛と心揺れるセンセイの模様から、読後に身体が熱くなります。こころの欲求があって、初めてエロスへの濃い衝動があるので、二人の関係にもハッピーエンドを望んで止みません!!
2023/05/31